トホタキ ~滝壺男はビールクズ

徒歩と公共交通機関で巡る日本の滝100選

【滝百選】吹割の滝 訪問記録① ~○○のナイアガラの真偽や如何に

何ともなしに始めた滝巡りも、8月の夏休みシーズンが終わって一区切り。青春18きっぷが1日分余っていたので、最後にもう一つ訪問しようかと計画してみることにしました。夏の18きっぷの使用期限は9/10までだから、ちょっと気を抜くとあっという間に期限切れなっちゃうので注意ですね。
当時は、滝百選の全容というか、どこにどんな滝があるのかを全く把握できていなかったけど、日帰り圏内かつJRで行けそうな場所として、関東圏で探してみることに。がっつりネットで情報を漁ってしまうと、実物を見たときの感動が薄れるような気がするのでそこそこ気を遣うのですが、何やら吹割の滝というのが面白い形状をしているらしいことが分かり、決め手にするには十分だろう、ということで早々にそこに決定。

下調べ

  • 東洋のナイアガラと呼ばれているらしい
  • 群馬にあり、電車とバスを乗り継いでいく
  • 袋田や華厳みたいな、ガチの観光地ではなさそう

東洋のナイアガラとは、ずいぶんと大層な評価では??というのが当時の第一印象。滝にわかの自分でも本家ナイアガラの滝は流石に知ってるぞ、おそらく世界で一番有名な大滝だ。まさかあのスケールの滝ではあるまいな、ということで過度の期待はしないものの、何かしら似通う所があるんだろうと楽しみにしておきます。
今になって改めて吹割の滝のことを調べてみたら、群馬では割と有名な観光スポットらしいですね。群馬県を観光するのは始めて…というかまともに訪問したこともないんだけど、まさか滝巡りが最初になるとは。草津温泉や富岡製紙場なんかは代表格だけれど、個人的にはMOTHER2どせいさんの台詞の印象が強い。ネットでもネタにされがちな印象だし。でも、群馬県は滝百選を3つ有する滝界隈では中堅どころ(?)なので、これから何度も訪れることになるのでした。

距離だけで言えば、前回の華厳の滝と結構近い

滝までの道のり

いつも通り池袋駅を出発、今回は高崎駅を目指して進み、その先にある沼田駅が目的地。駅からは、滝のすぐ近くまでバスが通っているようで、アクセスは全く心配無さそう。ただし、前回の日光とは違ってバスの本数が少なさそうだし、かといって袋田のときのように徒歩で向かえる距離ではないので、電車との接続を意識したバス乗り換えをする必要あり。バス時刻表はしっかりチェックしておきましょう。まぁほとんどの場合は、電車の到着にあわせてバスが出るようにダイヤ調整されているから、駅で長時間待ちぼうけを喰らうことはないです。

参考いろいろ

沼田・昭和村・たんばら・老神・猿ヶ京温泉|関越交通株式会社【公式】群馬県の貸切・高速・乗合バス、タクシー

出発~滝入口まで

当然のように今回も始発。池袋駅の朝5時の電車に間に合うように、起床は4時30分ころ。夏とは言えさすがに空は真っ暗だけど、電車に揺られながら夜明けを迎えるのは何とも旅っぽくて好き。しかし、厚い雲がかかっていて日の出を見ることは叶わず、どんよりとした空と空気の中での旅の始まりとなりました。前回の華厳の滝もそうだったけど、このころは天気が悪い時期が続いていたみたいです。また昼にかけて天気が良くなることを期待して、ひたすら電車に揺られて3時間。
滝の最寄り駅である沼田駅に着いたのは、8時少し前。滝へ向かうバスは8:02出発と、もたもたしてると置いていかれそうで意外とシビア。駅によっては、バスターミナルがデカすぎて乗りたいバスの乗車場の場所がなかなか見つけられなかったり、逆にど田舎の無人駅だとバス停が駅から離れていて分かり難い場所にあって迷ったりと、初見の駅でのバス乗り換えは普通に難易度高いというのが滝巡りを始めて知ったことです。でも、この沼田駅はまさに田舎町の中心駅といった程よい大きさと見通しの良さがあり、まったく労せずに目当てのバスに乗れました。良かった。まぁ仮に乗り過ごしても、次のバスは40分後くらいだったので、充分リカバリは効いたんだけどね。日に2本しかない路線バスとかだと完全アウトだけども。


これは帰りに撮った沼田駅。帰り際にはすっかり良い天気になっていました

バスの乗車時間は約45分。仮眠するには絶妙な時間帯。吹割の滝は終点じゃないので、もし降り過ごしたら大惨事。寝るにしても寝ないにしても、到着予想時刻の少し前にスマホのアラーム(バイブ)をセットしておくと、精神的に安心できます。こういうとき、友人を頼れない一人旅の孤独さを感じますが、でも他人を当てにして互いにポカやらかして共倒れすることもあるので、どっちもどっちか。自分一人でしっかりタイムマネジメントできる能力がソロ旅には必要です。